結城紬

栃木県・茨城県

袖を通すたび深まる味わい

結城紬の歴史は古く奈良時代まで遡り、当時、常陸国の特産物として朝廷に上納された布(あしぎぬ)は紬の原形とされ、現在、奈良・正倉院に保管されています。やがて「常陸紬」と呼ばれ、室町時代には結城家から幕府・関東管領へも献上されたことから「結城紬」と名を変えました。以後長年にわたり多くの先人による創意工夫によって成長してきた結城紬は、昭和31年に国の「重要無形文化財」に、昭和52年には「伝統的工芸品」に指定されています。